ますます便利に! 渋谷・代々木方面へ車でアクセス
首都高の都心環状線の外側に位置し、東京都区部の主要拠点を結ぶ高速道路である中央環状線の全線が開通した。
そもそも、現在の首都高速が抱える問題点というのは、一点集中型のネットワークが挙げられる。都心を通過するだけの車であっても一度は中央まで入らねばならないため、慢性的に渋滞が引き起こされてきた。そのため、中央環状線には東京圏が抱える過密、渋滞、環境悪化、都市機能低下などを抜本的に解決する手段として期待が寄せられてきた。
中央環状線全線の開通で全長約47kmの大型交通網となり、都内の各拠点への移動がスムーズに。慢性的な渋滞を引き起こしている首都高速の迂回ルートとなり、渋谷からの車のアクセスも非常に便利になっている。
2010(平成22)年度の「大橋」ジャンクションから「西新宿」ジャンクション間の開通により、3号渋谷線と4号新宿線、5号池袋線が相互に接続された。これにより、「初台南」出入口、「富ヶ谷」出入口が井の頭通りの最寄地点となり、さいたま方面や東名高速方面から渋谷・代々木エリアへのアクセスが改善されるだけでなく、中央道、東北道など各高速道路からのアクセスの選択肢が増えた。中央環状線は首都高速湾岸線にも接続しているため、千葉方面の往来がしやすくなっている。2019(平成31)年には、首都高3号渋谷線の下りに「渋谷入口」が新たに開通した。
渋谷周辺には魅力的なスポットも多い。これまでは渋滞を気にして車の利用を避けてきた人が多かったかもしれないが、新たな交通ルートの誕生により、今後は車を使って気軽に渋谷に向かうことができそうだ。